ニューヨーク株反発、米中対立の懸念後退で
ニューヨーク(CNN Business) 米国と中国による通貨戦争への懸念から急落していた米株式市場は6日、中国金融当局が通貨安の抑制に動いたことを受け、数日ぶりに反発した。
この日のダウ工業株平均は前日終値比312ドル(約1.2%)高、S&P総合500種は同1.3%高、貿易摩擦の悪化で特に大きな打撃を受けるハイテク株中心のナスダックも同1.4%高で取引を終えた。
ダウ平均は6営業日ぶり、S&P総合500とナスダックはともに7営業日ぶりに上昇に転じた。
中国人民銀行(中央銀行)が人民元の対ドル基準値を節目の1ドル=7元より高く設定し、来週には300億元相当の債券を発行すると発表したことから、市場の警戒感が和らいだ。人民元のレートは6日も引き続き下落したものの小幅にとどまり、急落には歯止めがかかった。
市場の不安心理を示す米国株の変動性指数(VIX)は5日に30%を超える急上昇を示したが、6日は18%あまり下がって落ち着きを取り戻した。