ロシア、新型無人戦闘機「オホートニク」の映像公開
(CNN) ロシア国防省は10日までに、新型の攻撃型無人飛行機(ドローン)「ハンター」が飛行する様子を収めた短時間のビデオ映像を公開した。
ロシア語では「オホートニク」と呼ばれる大型の無人戦闘機で、同国の国営タス通信によると、軍飛行場で最近実施した初の試験飛行を撮影した。
敵のレーダー網をかいくぐるステルス性能を持ち、最高速度で時速約998キロの飛行を可能にするジェットエンジンを搭載。重量20トンで偵察用機器なども装備出来る。多くの軍用機製造を手がける同国スホイ社が開発した。
今回の試験飛行時間は約20分とされ、ユーチューブで公開された映像にはV字形の機体が離陸、空中での飛行や着陸をこなす姿が映っていた。
今年は追加の試験飛行を重ね、自律飛行の能力開発などを目指すとしている。
ドローンは近代の軍事戦略で不可欠な兵器として位置付けられているが、ロシアはこれまでドローン開発では米国や他国に後れを取ってきた。
英国王立国際問題研究所のロシア問題専門家によると、同国でのドローン開発が本格化したのは10〜15年前。一方、米国による大型の攻撃型ドローンの利用は約10年に達している。
同研究所幹部は、ロシアによる攻撃型ドローンの実戦配備は2020年代後半もしくは30年代初期になると予想。ハンターが戦闘が予測される状況で最初に出動する可能性は少なく、攻撃の第2波などの場面で投入されるともみている。
ハンターの開発については、ロシアの大型の攻撃型ドローンの開発や配備の能力の示威が目的とも分析。ただ、第三国に売却される可能性もあるとした。
Ministry of Defence of the Russian Federation has published footage of the first flight of the latest unmanned aerial vehicle «Okhotnik»#MoD #Okhotnik #Hunter #UAVs pic.twitter.com/XYynjEPAJ9
— Минобороны России (@mod_russia) August 7, 2019