モスクワで市議選めぐる抗議デモ、300人以上拘束か
モスクワ(CNN) モスクワ市内で3日、来月の市議選から野党候補らが排除されたことに抗議するデモが実施され、人権団体によると参加者300人以上が拘束された。
独立系の非営利組織(NPO)「OVDインフォ」は、無許可のデモに参加した疑いで311人が拘束されたと発表した。
一方でロシア内務省は、この日のデモ参加者は350人にとどまり、拘束されたのは30人と主張している。
拘束者の中には、出馬を拒否された候補の1人、野党指導者アレクセイ・ナバリヌイ氏を支持する女性活動家、リュボフ・ソボル氏も含まれている。現場の映像には、デモ開始前にソボル氏がタクシーから降ろされ、警察の車で連れ去られる場面が映っていた。
当局はモスクワ市議選への出馬を表明していた無党派や野党の数人について、署名の数が足りないとの理由で立候補を認めない決定を下した。これに対して先月から抗議デモが展開されている。先週は市役所前ではるかに大規模なデモがあり、1300人以上が拘束されていた。
3日のデモでは大通り沿いに点々と複数のグループが集合したのに対し、警官隊が腕を組んで進行を阻止する場面がみられた。
モスクワのデモは、20年近く続いてきたプーチン政権に対する不満の表れともみられている。