スノーケルツアーの観光客をサメが襲撃、1人の足食いちぎる 豪州
(CNN) オーストラリア北東部のクイーンズランド州で現地時間の29日午前、スノーケリングツアーに参加していた英国人観光客2人が相次いでサメに襲われて負傷した。1人はサメに片足を食いちぎられる重傷を負っている。
CNN系列局の7ニュースによると、負傷したのは22歳と28歳の男性で、同州中部の観光地ウィットサンデー諸島のエアリービーチ沖でスノーケリングのツアーボートに乗っていた。
地元観光局によると、2人が参加していたのはウィットサンデー諸島沖の人気スノーケリングスポット、フックパッセージをボートで訪れるツアーだった。
7ニュースによれば、最初に22歳の男性が襲われて脚に裂傷を負い、続いて28歳の男性が襲われて片足を食いちぎられた。
ヘリコプターで救助を手配した団体は、サメに襲われた2人について「水の中でもがき苦しむ様子だった」と伝えている。
乗客の中には救急医が2人いて、現場で応急措置を行い、負傷した2人はヘリコプターでマッカイの病院に搬送された。1人の容体は安定しているが、もう1人は重体になっているという。
ツアーを主催したジグザグ・ウィットサンデーズは、この日のツアーを中止したことを明らかにした。今後のツアーについては当局と緊密に連携するとしている。
ウィットサンデー諸島では観光客などがサメに襲われる被害が続発しており、昨年11月には男性1人が死亡、9月には24時間の間に同じ場所で2人が相次いで襲われて脚を負傷していた。
これを受けて州当局は、この海域で6頭のサメを駆除したと発表していた。