豪カンタス、19時間16分で「超長距離便」の試験飛行完了
(CNN) オーストラリアのカンタス航空が、「超長距離」の運航がパイロットや乗員、乗客に対してどのような影響を及ぼすか調査するために行った米ニューヨークから豪シドニーを結ぶ直行便の飛行を完了させた。
ボーイング787―9型「ドリームライナー」には49人が搭乗し、ニューヨークからシドニーまでの1万66マイル(約1万6200キロ)を19時間16分で飛行した。
カンタス航空のジョイス最高経営責任者(CEO)は、今回の長距離飛行について航空業界にとって重要な出来事だったと指摘した。
飛行中は、パイロットの脳波やメラトニン値の監視をはじめ、乗客の運動など、搭乗者の健康状態に関するさまざまな調査が行われた。
次の試験飛行は11月に英ロンドンと豪シドニーを結ぶ便で行われる。さらに年内に再び、ニューヨークとシドニーの直行便でも試験飛行が行われる予定。
カンタスは2022年か2023年までに、シドニー、メルボルン、ブリスベンの豪州東部の3都市と、ニューヨークやロンドンを結ぶ直行便の運航を始めたい考え。
ゴールディング機長は、全体的な飛行に満足していると振り返り、定期便の実現に向けたデータも入手できたと語った。