行方不明の女性、3日ぶり救出 防犯カメラが「SOS」発見 オーストラリア
(CNN) オーストラリア南部で友人とキャンプに出かけて行方不明になっていた女性がこのほど、防犯カメラのおかげで発見され、無事に救出された。
行方不明になっていたデボラ・ピルグリムさん(55)は13日、南オーストラリア州アデレードから約100キロのセダンでキャンプをしていて散歩に出かけたまま戻らなかった。
警察は3日間にわたり、ヘリコプターやドローンを使い、ボランティアなどを動員して捜索したが、発見できなかった。
南オーストラリア州警察は記者会見で、「身の安全が非常に懸念される」「ここは極めて過酷な地域で、簡単に道が分からなくなる」と指摘、「毒をもつ爬虫(はちゅう)類も生息しているので、もしもヘビに襲われればあらゆる悲劇に見舞われる」と危機感を強めていた。
しかし4日目の捜索活動を開始しようとしていたところで、この一帯の土地を所有する男性から警察に情報が寄せられた。
男性は敷地内に防犯カメラを設置しており、警察がピルグリムさんを捜索していたことから、カメラの映像を頻繁にチェックしていたという。
その結果、16日になって、敷地内の地面に「SOS」の文字が書かれているのを見つけて警察に通報。警察は、小屋に避難していたピルグリムさんを発見して無事に保護した。小屋では水も確保できていたために、健康状態は良さそうだった。
ピルグリムさんは念のために病院に運ばれた後、退院して帰宅した。