豪エアーズロックに登山客殺到 26日からの禁止を前に
(CNN) オーストラリア北部特別地域の有名な巨岩「ウルル(エアーズロック)」が今月26日から登山禁止となるのを前に、連日多くの観光客が押し寄せている。
ウルルで知られる世界遺産「ウルル・カタジュタ国立公園」の管理責任者がCNN系列局に語ったところによると、ウルルの登山客は毎日、1000人近くに上っている。
最新の統計によれば、2015年にウルルを訪れた30万人のうち岩に登ったのは16.2%、1日当たり約135人だった。
オーストラリアの学校が9月末から10月初めにかけて休みとなったため、訪問客はさらに増えたとみられる。
地元観光協会の責任者は同局とのインタビューで、ウルル登山を考えている人々に向けて「慎重に再考を」と呼び掛け、「来年訪れるのはどうか」「ウルルを体験するのに登る必要はない」と訴えた。
登山禁止は、ウルルを聖地とみなす先住民に敬意を表して決まった措置。だが観光業者や愛好家からは、「オーストラリアの自然は国民全員のもの」などとする反対意見も上がった。
Pink flesh against red rock as thousands of white people flock to climb #Uluru, oblivious to the pleas of Indigenous Australians not to do so. pic.twitter.com/CsMaLDU1Dl
— Dana McCauley (@Dana_Adele) 2019年10月5日