イラン司令官の葬儀に群集殺到、死者56人
(CNN) 米軍に殺害されたイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官の葬儀が7日、出身地ケルマンで執り行われ、参列した群集が転倒して少なくとも56人が死亡した。
イラン国営テレビIRINNによると、葬列に参加していた男性35人と女性21人が死亡、213人が負傷した。現地からの画像には、ソレイマニ司令官を悼んで数万人の市民が道路を埋め尽くした場面が写っている。
葬儀での混乱を受けて、イラン当局は司令官の埋葬を延期した。
イランは米軍による司令官殺害を「戦争行為」「国家テロ」と非難している。
複数の米当局者がCNNに語ったところによると、中東地域に配置されている米軍部隊は6日から7日にかけて、米関連施設を狙った攻撃の脅威が差し迫っているとの情報に基づき、イランからの無人機攻撃に備える警戒態勢を強化した。
米情報当局によると、イランは数日前から国内の無人機や弾道ミサイルを移動させている。米軍の攻撃を受けた場合に備えた動きとも、イラン自体が攻撃を仕掛ける準備とも考えられる。