トランプ政権、対イラク制裁の立案に着手か 米紙報道
ワシントン(CNN) トランプ米大統領がイラクに対する制裁を予告した発言に関連し、米紙ワシントン・ポストは状況説明を受けた当局者3人の話として、トランプ政権が対イラク制裁の立案に着手していると伝えた。
当局者らは同紙に、制裁を科す場合はホワイトハウスと財務省が大きな役割を果たす可能性が高いと話す一方、制裁をめぐる議論はまだ予備的な段階だと強調した。
このうち1人の当局者によると、イラク側が米軍部隊の追放に踏み出すのかどうか、「少なくともしばらくの間」は様子を見ることになるという。
イラクでは5日、米軍によるイラン司令官殺害を受けて議会が招集され、駐留米軍など外国部隊の撤退を求める決議が採択された。トランプ氏はこれに対し、撤退を求められたらイラクに「かつてないほどの」制裁を科すと予告。イランへの制裁を上回る規模になるだろうと発言していた。
専門家らによると、米国がイラクに対して実際に制裁を科せば政治的、経済的な問題が生じる恐れがある。対イラン制裁のように原油の全面禁輸措置を取った場合、ガソリンなどの価格高騰も予想される。