ナイジェリアの学校襲撃、生徒300人以上が行方不明
ナイジェリア・アブジャ(CNN) ナイジェリア北部にある学校が武装集団に襲われた件で、政府当局者は14日、CNNの取材に対し、約337人の生徒の行方が依然として判明していないと明らかにした。
現地の警察によれば、カツィナ州カンカラにある公立男子校が11日にオートバイに乗った集団に襲われた。身代金目的の誘拐の可能性がある。
カツィナ州政府の報道部門の責任者によれば、誘拐犯とみられる人物から学校の教師を通じて要求があった。ヘリコプターによる捜索を中止するよう求めるもので、身代金の要求はなかったという。生徒の捜索のために同地域には軍のヘリコプターが派遣されている。
襲撃事件を受けて学校に集まる保護者=13日/Afolabi Sotunde/Reuters
同責任者によれば、少なくとも446人の生徒が親の元に戻った。しかし、電話がつながらなかったことから、数十の家庭とは生徒の安全について確認が取れていない。
国際連合は13日、誘拐を強く非難し、子どもたちを即座に無条件で解放するよう求めた。
学校から誘拐された子どもの人数については幅がある。政府当局者によれば、生徒の一部は襲撃時に逃げ、脱出した生徒も村に戻るなどしたため、人数を正確に追えていないという。