武装集団が学校の寮襲撃、生徒らを誘拐か ナイジェリア
(CNN) ナイジェリア北西部カツィナ州カンカラにある公立男子校の寮が武装集団に襲われ、一部の生徒が行方不明になっている。警察は身代金を目的とした誘拐事件の可能性があるとみて調べている。
地元警察の報道官が12日、CNNに語ったところによると、オートバイに乗った大人数の集団が11日夜に学校の寮を襲った。生徒のうち約200人は12日朝までに学校へ戻ったが、行方不明になった人数などは把握できていない。州当局の教育長官は、一部の生徒が今も武装集団に捕らわれているとの見方を示した。
すでに期末試験を終えて帰宅していた生徒もいるとみられ、襲撃時に学校に残っていた正確な人数は不明。軍が生徒らの家庭を訪問して安否を確認している。同長官は436人の所在が判明したと述べ、平均的な公立学校の生徒数は700人前後だと説明した。
ブハリ大統領は12日、側近を通して襲撃を非難した。州知事からの報告によると、軍は同日、カンカラの森林で犯行集団と交戦したが、生徒が死傷したとの情報はない。
生徒の1人(13)は、寮で寝ていた時に銃声を聞いて逃げ出した。犯行集団の正体はこの地域でキリスト教徒の農民と衝突を繰り返している遊牧民「フラニ族」だったと話したが、真偽は確認されていない。
別の生徒(18)は窓から脱出してフェンスを乗り越え、約20人の仲間とともに森へ逃げ込んだ。裸足で走り続け、翌朝になって足のけがに気付いたという。