イスラエルとパレスチナの応酬激化、空爆やロケット弾で死傷者
その後、同モスクではイスラエル警察との衝突が続き、数百人のパレスチナ人が負傷して手当てを受けた。モスクからの動画には、パレスチナ人が投石し、イスラエル警察がゴム弾を発射する様子が映っている。
ハマスは声明を発表し、「イスラエルの占領勢力がパレスチナ人に対する犯罪と権利侵害を続ける限り、ハマスを含むパレスチナの抵抗組織はそれに対抗し、エルサレムとアルアクサ・モスク、ガザ地区を守る」と述べた。
ガザ地区では11日、緊張緩和の兆しは見えなかった。イスラエルは予備役5000人を動員したほか、イスラエル軍報道官はガザの戦闘員がロケット弾の射程を伸ばしたことを受け、ガザでの作戦を「強化する」と表明。イスラエル軍によるガザへの攻撃は11日午後時点で150回以上に上ったという。
イスラエル軍の兵士がエルサレムとラマラの間にあるカランディアの検問所でデモ隊に催涙ガスを発射=11日/ABBAS MOMANI/AFP/Getty Images
ハイファやロードなどイスラエル各地でアラブ系住民がデモ行進を行い、ガザやエルサレムのパレスチナ人との連帯を示した。ロードでは25歳のアラブ系イスラエル人が34歳のユダヤ系住民に射殺され、2人が逮捕された。
衝突激化を受け、米国と欧州連合(EU)は暴力の緩和を要請。トルコを含む中東の複数の国は、エルサレムでのイスラエル警察の対応を非難した。