サイクロン直撃のインド沖、依然51人が行方不明 海軍の捜索続く
ニューデリー(CNN) 今週初めに猛烈なサイクロンに見舞われたインドの沖合で、海軍が依然行方不明の51人の捜索を続けている。捜索は3日目に入った。
インド西岸を襲った過去最大規模のサイクロン「タウテ」は17日夜、西部グジャラート州に上陸。これ以降に少なくとも40人が死亡した。
タウテはアラビア海で発生し、マハラシュトラ州の金融拠点ムンバイを襲った後、グジャラート州に到達した。沿岸部の低地では、強風や豪雨の影響で上陸前から洪水などの被害が発生していた。
空軍や海軍などは現在、サイクロンの進路にあった石油掘削リグや船舶の人員を救助するため、海上の捜索を進めている。
インド石油天然ガス公社(ONGC)が運用する艀(はしけ)には、サイクロンの影響で17日に沈没したとき、乗員261人が乗っていた。報道官によると、海軍は乗員188人を救出して22人の遺体を収容。19日午後の時点で依然行方不明の51人の捜索を進めている。
海軍は18日遅く、「極めて難しい状況」と認めつつも、捜索救助活動にヘリコプターなどを投入すると発表していた。
17日には別の艀もムンバイ西岸で座礁し、海軍は船員137人を避難させるためヘリや緊急対応用の艦艇を派遣した。こちらは船員全員の安否を確認済み。