インド、猛烈なサイクロン上陸で甚大被害 西岸で死者26人
ニューデリー(CNN) インド西岸に17日夜、猛烈な勢いのサイクロンが上陸した。各地で豪雨や暴風による被害が相次ぎ、少なくとも26人が死亡した。
サイクロン「タウテ」は勢力を強めながら西部グジャラート州に上陸した。米軍合同台風警報センター(JTWC)によると、上陸時の風速は約56メートルと、インド西岸で過去最強の勢力を記録した。
インド気象当局によると、タウテの勢力は18日朝までにやや弱まったものの、現地からの写真や映像は豪雨で幹線道路が川のようになり、暴風で樹木や送電施設が倒れた光景を伝えている。
グジャラートなど西岸の5州で、海での水死や家屋の倒壊、落雷などによる死者が少なくとも計26人報告された。
グジャラート州のルパニ首相が17日に発表したところによると、州内の沿岸部から20万人以上が避難した。2435カ所以上の村落で停電が起き、その後484カ所で復旧した。
気象当局は同州沿岸部で最大4メートルの高潮が発生し、州の最大都市アーメダバードでは24~48時間のうちに1~6月の平均雨量に相当する102ミリ近い雨が降る恐れがあるとの警告を発した。
最大都市の西部ムンバイ沖では18日、沈没した石油採掘施設から海軍が177人を救助した。