インド、猛烈なサイクロン上陸で甚大被害 西岸で死者26人
同国では新型コロナウイルスが猛威を振るっている。1日当たりの感染者数はこの1週間で減少に転じたものの、死者数は記録を更新し続け、特に農村部で感染拡大が深刻化している。
同国では昨年もコロナ禍のなか、5月末から6月初めにかけて襲ったサイクロンで多数の住民が避難したが、当時の感染状況は比較的落ち着いていた。今年は世界最悪のペースで感染が拡大し、医療体制が崩壊する事態となっている。
タウテの接近にともない、低地からは新型ウイルス感染症の患者を含む数万人が避難を強いられた。ムンバイでは先週、仮設の診療施設から患者580人が複数の病院へ搬送された。
ルパニ氏は18日、グジャラート州に400カ所ある新型ウイルス感染症専門病院のうち100カ所で電力供給が停止したと述べた。どの病院も非常用電源を備えていたが、4カ所ではこれが作動せず、当局が復旧作業を急いでいるという。
インドのモンスーンシーズンは年々激しさを増している。2018年8月の洪水では西部ケララ州だけで数百人が死亡した。19年にはシーズン中、全国で1600人を超える死者が出た。