ガンジス川にネット設置、コロナ感染疑いの遺体漂着で インド
(CNN) インド東部のビハール州当局は16日までに、新型コロナウイルスの感染者と疑われる遺体数十体がガンジス川の河畔に漂着した事態を受け、川面にネットを張りめぐらす措置を講じたと発表した。
同州ブクサル地区での漂着は今月10日のことで、翌日には計71遺体を回収した。腐乱がひどく死因は解明出来なかった。
州政府の水資源担当の閣僚は、これら遺体の葬儀は新型コロナの犠牲者に対する手続きに従って営まれたと説明。河畔に漂着した経緯は不明だが、検視で4~5日間、川の中を漂流していたことが確認されたとした。
ネットはウッタルプラデシュ、ビハール両州の境界線となるガンジス川上に設置されたと一連のツイッター上で報告した。ビハール州政府の首相が関係当局に再度の遺体漂着が起きないよう監視を強めることを求めたとも述べた。
ブクサル地区の行政当局者は、遺体の状態を踏まえガンジス川の上流があるウッタルプラデシュ州あるいはウッタラカンド州から漂着したと考えられると語った。
ガンジス川は、北部のウッタルプラデシュ、ウッタラカンド両州、東部のビハール、ジャルカンド両州を貫き、最後には西ベンガル州に到達してベンガル湾に流れ込んでいる。