台湾で1日に16人の新規感染、コロナ禍で過去最多
(CNN) 台湾の衛生福利部(衛生省)は15日までに、新型コロナウイルスの感染者が新たに16人判明したと報告した。
地元の中央通信社が報じた。判明したのは12日で、1日あたりの新規感染者数としてはコロナ禍が始まって以降、過去最多となった。
台湾は新型コロナに早期の段階から迅速に対応し、防疫策の成功例の1つとしての国際的な評価も得ていた。新規感染者が数カ月間ゼロの時期もあった。ただ、最近は感染増加が目立ち、接種を急ぐ住民が多くなるとも予想されている。
中央通信社によると、今回見つかった新規感染のうち3件は北東部の宜蘭県の商店街で発生、別の10件は感染が確認された60代男性との接触が原因とされる。
衛生福利部の陳時中部長(衛生相)によると、接種済みの住民は11日の時点で11万2543人で、残っているワクチンは約18万回分だった。接種率は数週間にわたって低かったがここに来ての感染増加で投与を求める住民が増え、ワクチンが払底する可能性も懸念した。
台湾の総人口は2300万人以上。
陳部長は10日、航空乗務員やホテル受業員の間での感染多発が目立つとして中華航空の現役操縦士の全員を14日の隔離措置に置く方針も示していた。
台湾の疾病管制署(CDC)によると、累計の感染者数は13日時点で1231人、死者は12人となっている。