中国当局、高リスクの競技大会を全て中止に ウルトラマラソンでの悲劇受け
(CNN) 中国当局は、極端な悪天候に見舞われる中で先月開催されたウルトラマラソンにより21人が死亡したことを受け、ウルトラマラソンやトレイルランニングの大会すべてに対し、開催を無期限に停止させる措置を取った。
甘粛省で先月22日に開催された100キロの距離を走るウルトラマラソンの大会では、死者数が21人に上ったことで、業界内の緩い基準、政府による不十分な規制に対する激しい怒りが人々の間で巻き起こった。
国家体育総局は2日、公式ウェブサイト上で、明確な監督機関、整えられたルールや安全基準を欠く、リスクの高いスポーツイベント全てを中止させると発表。
対象の中には山岳地帯や砂漠でのトレイルランニングや、ウイングスーツフライング、超長距離レースが含まれる。
同局は停止措置の期限について明らかにはしていないものの、監督制度の改善、大会規格やルールの強化、安全性の向上のため、国内のスポーツイベントに対する詳細な調査を実施するとしている。
また同局は、地方当局に対しても「やむを得ない場合を除いて、いかなるスポーツ大会であっても開催」してはならないとし、中国共産党の創建100年の記念日に当たる7月1日までの間、安全上のリスクを抱えたイベントは開催を延期するよう命じた。