感染拡大初期の生データ、中国に提供促す WHO事務局長
(CNN) 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は18日までに、新型コロナウイルスの起源に関する調査に関連し、感染拡大初期などでの生データの入手が課題になっているとし、実質的には中国に対し透明性の確保、開放的かつ協力的な情報提供を促した。
ジュネーブでの記者会見で述べた。第1段階での調査作業では進展が一部見られたものの、対処すべき課題も一部把握出来たと指摘。感染拡大初期での生データの獲得をそのひとつとし、調査の第2段階で必要となる材料とした。
次段階の調査についてはWHO加盟国と協議を進める考えを示し、ウイルスの発生源を究明する作業を進めるべき契機が失われたとは受け止めていないとも述べた。
WHOは今年初め、感染拡散が最初に始まった中国・武漢で現地調査し、同市の研究所からウイルスが流出した可能性は極めて低いなどと結論づける報告書をまとめていた。