米モデルナ、S&P500に採用へ コロナワクチン開発で有名に
ニューヨーク(CNN Business) 米バイオテクノロジー企業のモデルナが、米株式市場のS&P500指数に採用されることになった。モデルナの名は新型コロナウイルスワクチンの開発で広く知られるようになった。
S&P500採用の発表があったのは15日遅く。これを受けモデルナ株は16日午前の取引で10%上昇した。年初来の上げ幅は175%近くに達し、市場評価額は1000億ドル(約11兆円)以上に膨らんだ。
S&P500採用を受け、同指数への連動を目指すパッシブ運用の投資信託や上場投資信託(ETF)は、モデルナ株をポートフォリオに加える必要が出てくる。16日の株価上昇はこれが主な要因だった。
モデルナに取って代わられるのは米製薬企業のアレクシオン・ファーマシューティカルズ。同社は英製薬大手アストラゼネカによって買収手続きが進められている。
S&Pによると、指数の変更は21日の市場開始前に発効するという。
モデルナは米食品医薬品局(FDA)の承認を受けた新型コロナワクチン3つのうちの1つを製造する。このほか、ファイザー・ビオンテック連合がモデルナ製に似た2回接種型のワクチン、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が1回接種型のワクチンを製造している。