北朝鮮・寧辺の原子炉が再稼働か、兵器級プルトニウムを生産可能 IAEA

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稼働の兆候があったという北朝鮮・寧辺の放射化学研究所の衛星画像/Satellite image (c) 2020 Maxar Technologies/Getty Images

稼働の兆候があったという北朝鮮・寧辺の放射化学研究所の衛星画像/Satellite image (c) 2020 Maxar Technologies/Getty Images

(CNN) 北朝鮮が北西部・寧辺(ヨンビョン)で、兵器級プルトニウムを生産可能な原子炉を再稼働させたとみられることが分かった。国際原子力機関(IAEA)が明らかにした。

IAEAによると、7月に見られた冷却水排出などの手がかりから、原子炉が稼働している可能性があると判断した。2018年12月以降、こうした動きは観察されていなかった。

この調査結果は27日、北朝鮮の核開発に関する年次報告書で発表された。IAEAは「深く憂慮すべき」「深刻な懸念材料」だとしている。

報告書は「朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)による核開発は関連する国連安保理決議に違反しており、大変遺憾だ」とも指摘した。

また、原子炉付近にある放射化学研究所でも、2月半ばから7月上旬にかけて稼働の兆候があった。寧辺の原子炉は核燃料の生産に使われ、放射化学研究所は同原子炉の燃料棒を再処理してプルトニウムを取り出すのに使われる。理論上、このプルトニウムは核兵器の製造に使用できる。

IAEAや外部の専門家は以前にも、放射化学研究所で活動が見られると述べ、核燃料から兵器用プルトニウムを生成する取り組みの一環の可能性があるとの見方を示していた。

韓国外務省は、米国との緊密な協力の下、北朝鮮の核・ミサイル活動を継続的に注視していると述べた。

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