英国襲うオミクロン株の「高波」 2~3日で感染者倍増、初の死者も
ジョンソン氏はすべての成人に3回目のワクチン接種を今月末までに提供する新たな目標を発表。従来の計画より1カ月早い設定となる。ジョンソン氏は初期のデータを引用して、2度の接種による有効性はオミクロン株の前では減退し、追加接種で十分な水準の防御が可能になると述べた。
ジャビド氏によると、オミクロン株で入院した人は10人。保健安全保障庁によると、英国全土で18~85歳が感染し、その大半は2回接種を受けた人となっている。
13日からは市民に在宅勤務を要請する新たな指針も施行された。商店や公共交通機関ではマスク着用義務が復活し、大規模イベントの参加者はワクチン接種か陰性の証明の提示が求められる。
ジャビド氏は同日、将来的には3回の接種が接種証明に必要となるだろうとの見通しを示した。ただ、導入の時期は示さなかった。
こうした一連の規制策は、過去数カ月の方針からの大きな転換となる。他の欧州諸国がワクチンパスポートやマスク着用義務といった長期的な緩和策を導入する中、英国はそうした対策を避けていた。