ウクライナ大統領、米連邦議会で演説 米国の歴史に触れて支援求める
「真珠湾を思い出してほしい。1941年12月7日の恐ろしい朝、空があなたたちを攻撃する飛行機で黒くなった。米同時多発テロを思い出してほしい。2001年の恐ろしい日、邪悪が米国の都市を戦場に変えようとした。そのとき、無辜(むこ)の人々が空から攻撃された。誰も予測していなかったように。そして、あなたがたはそれを防げなかった。我が国は同じことを経験している、毎日、まさに今この瞬間も」(ゼレンスキー氏)
ゼレンスキー氏の演説を受けて、米国がウクライナ支援に向けて、より多くのことができるのかどうか議員の中で新たな議論が生まれている。
ウクライナへの支援については党派を問わず支持が集まっているものの、多くの議員はロシアとの武力紛争にいかなる形であれ直接巻き込まれないように注意すべきだと考えている。
演説後、与野党からゼレンスキー氏に対して称賛の声が上がった。多くの議員がウクライナの安全確保に向け、より多くの取り組みを行うことで合意しているものの、大部分は飛行禁止区域の設定を求めるには至っていない。
ゼレンスキー氏は演説の中で、「人々を救うためにウクライナ上空に飛行禁止区域を設定することは無理な注文だろうか」と指摘。ウクライナの空を守る必要があると訴えていた。