バイデン氏、プーチン氏は「戦争犯罪人」 侵攻後最も厳しい言葉で非難
(CNN) バイデン米大統領は16日、ウクライナへの侵攻を続けるロシアのプーチン大統領を「戦争犯罪人」と呼んで非難した。ウクライナでは市民の死者が増え続けている。
侵攻開始から3週間で、米当局者からの非難としては最も厳しい言葉となった。バイデン氏は以前、国際社会や米国による調査の継続中を理由に、ウクライナでの残虐行為を戦争犯罪とまでは位置付けていなかった。
バイデン氏は16日、ホワイトハウスでのイベントでの発言後、記者団の質問に答える形で「私は彼が戦争犯罪人だと考える」と述べた。
発言の前には、ウクライナのゼレンスキー大統領が米議会で演説し、国民の苦難とロシアの猛攻撃を示すビデオを放映。議員とバイデン氏に対して、自国の防衛のため、飛行禁止区域の設定や戦闘機の供与などさらなる支援を求めた。
バイデン氏は数時間後の演説で、ウクライナへの新たな軍事支援として対空、対装甲システムや武器、ドローンの供与を表明したが、ゼレンスキー氏の要請に応える内容ではなかった。ただ「ロシア軍がマリウポリ最大の病院で数百人の医師や患者を人質に取っているとの報告を見ている」と述べ、残虐行為が発生しているとの認識を示した。