バイデン氏、ウクライナにさらなる軍事支援を表明へ 950億円規模
ワシントン(CNN) バイデン米大統領は16日中に、ウクライナへの8億ドル(約950億円)規模の追加軍事支援を表明する。
米紙ウォールストリート・ジャーナルが最初に見通しを伝え、ホワイトハウス当局者がCNNに語った。
事情に詳しい複数の当局者は、対戦車ミサイル「ジャベリン」、対空ミサイル「スティンガー」など、すでに提供している防御兵器が追加されると述べた。
ただし、ウクライナのゼレンスキー大統領が要請している飛行禁止区域の設定や戦闘機の供与は含まれない見通しだ。
バイデン氏が15日に署名した歳出法案には、総額136億ドルの対ウクライナ支援予算が盛り込まれた。追加支援はこの中から支出される。
ゼレンスキー氏は米東部時間の16日午前9時(日本時間同日午後10時)から、オンライン形式で米議会への演説を予定している。同氏はこの中で軍事支援の強化を改めて求め、具体的な項目を挙げるとみられる。
バイデン氏は15日、ウクライナに新たな支援物資を届けるのが極めて困難になりつつあるとの認識を示した。米政権が先月末に発表した3億5000万ドルの支援のうち約3億ドルは、2週間あまりでウクライナに届いている。今回も搬送を急ぐとみられる。
米政権は先週も2億ドル規模の追加軍事支援を表明していた。