クリミアとウクライナ東部つなぐ陸路の戦略回廊を確保、ロシア主張
(CNN) ロシア国営のRIAノーボスチ通信は17日までに、ロシアが併合したウクライナ・クリミア半島と親ロシア派武装勢力が拠点を築くウクライナ東部ドンバス地方をつなぐ戦略的な陸路の回廊が確保されたと報じた。
プーチン大統領が親ロシア派の「クリミア共和国」の常駐代表に任命した同共和国のゲオルギー・ムラドフ副首相の発言として伝えた。CNNは、同通信の報道内容の真偽を確認出来ていない。
同通信は、クリミア半島とウクライナ東部ドネツク州のマリウポリ市との間の戦略的な回廊の誕生とした。マリウポリ市は現在、侵攻したロシア軍部隊と親ロシア派武装勢力による包囲下にある。
回廊が構築されれば、クリミア半島の部隊が親ロシア派武装勢力が自ら名乗る「ドネツク人民共和国」の部隊と合流することが可能となる。また、親ロシア派武装勢力が、黒海に通じるアゾフ海沿いにある港湾都市に接近する経路を得たことも意味する。
RIAノーボスチ通信は、回廊はクリミア半島を製鉄業が盛んなマリウポリ市と産業基盤が整っているドンバス地方に連結させる重要なルートになるともした。