ロシア、ドネツク州で42の町制圧 英分析は大きな戦果なし
(CNN) ウクライナ大統領府副長官の顧問を務めるオレナ・シモネンコ氏は24日までに、侵攻したロシア軍がウクライナ東部ドネツク州で42の町を制圧したと明らかにした。
21日夜のテレビ番組での発言で、これらの町の占領は過去24時間内に起きたとした。
一方、英国防省は23日、ロシア軍は過去24時間、ウクライナ軍の反撃を受け、大きな戦果を得ていないとの戦況分析を示した。
ソーシャルメディア上でウクライナ軍の防空や海上防衛の戦力はロシア軍の海空からの攻撃の進展を封じ込んでいると説明。ウクライナ南部については、同国軍は依然、主要都市のミコライウ、オデーサ両市を掌握していると指摘。
ロシア軍が包囲する南東部の要衝である港湾都市マリウポリでは、一部のウクライナ軍兵士が製鉄所に立てこもって抗戦しているとした。
英国防省は、ロシアはマリウポリの攻略を終えたと発表したものの、激戦はいまだに続いていると説明。結果的に、ロシアがウクライナ東部ドンバス地方で狙っている戦果の獲得をさらに遅らせているとした。
侵攻したロシア軍は過去数週間、首都キーウ(キエフ)の包囲作戦が頓挫した後、戦力を北部や中央部から東部へ集中させる戦術に転換。22日にはロシア軍幹部が侵攻の目的は南部とドンバス地方の完全支配の確立と初めて明かしていた。