世界最高齢認定は「悲しい栄誉」、チョコとワインを楽しむ118歳の修道女 フランス
パリ(CNN) ギネス・ワールド・レコーズは、フランス南部トゥーロンの介護施設で暮らす118歳の修道女を、世界最高齢者と認定した。
ギネスの25日の発表によると、世界最高齢と認定されたのは修道女のリュシル・ランドンさん。1904年2月11日に生まれ、修道女のシスター・アンドレとして生涯のほとんどをささげてきた。第2次世界大戦中は子どもたちのために献身し、その後の28年間は親を亡くした子どもや高齢者に病院で寄り添った。
ランドンさんは新型コロナウイルスを克服した世界最高齢のサバイバーでもある。ギネスの発表によると、2021年初めに陽性と判定されたが、3週間で完全回復して117歳の誕生日を迎えていた。
ランドンさんは26日、フランスのテレビ局のインタビューの中で、世界最高齢認定を「悲しい栄誉」と形容し、「私には天国の方が良さそうに思うけれど、神様はまだ私を迎えたいと思っていない」とコメントした。
一方で、家族に「甘やかされる」ことを喜んでいる様子だった。介護施設によると、毎日グラス1杯のワインとチョコレートを楽しんでいるという。
今年2月に118歳の誕生日を迎えた日には、フランスのエマニュエル・マクロン大統領から手書きのバースデーメッセージを受け取った。マクロン氏はランドンさんの誕生以来、18人目のフランス大統領。ローマ・カトリック教会の最高指導者ローマ教皇は10人目になる。
これまでの世界最高齢だった田中カ子さんは19日、119歳で死去した。