キューバ首都のホテルで大きな爆発、22人死亡 ガス漏れ事故か
ハバナ(CNN) キューバの首都ハバナにある「ホテル・サラトガ」で6日、爆発があり、少なくとも22人が死亡、64人が負傷した。警察や消防隊は瓦礫(がれき)をかき分けて生存者の捜索に当たっている。
キューバ大統領府によると、ガス漏れが爆発の原因とみられる。「あらゆる情報が事故による爆発であることを示している」という。
暫定データによると、死者には子どもや妊娠した女性も含まれる。大統領府によると、未成年者14人を含む64人が治療のため病院に搬送された。
目撃者は「大きな爆発」があったと証言しており、ホテルの外のバスや車も破壊されたもようだ。
現場からの写真には、少なくとも3階分のファサードが吹き飛んだ様子が映っている。地面の瓦礫からほこりや煙が立ち上るのも確認できる。
現地のCNN取材班は、爆発現場で血まみれの女性が搬送されるのを目撃した。消防士らは瓦礫の中から人々を救出するため、素手で石などの塊を動かしていた。
キューバ大統領府がツイッターで公開した写真によると、ディアスカネル大統領は6日、爆発現場や被害者の多くが搬送された地元病院を訪れた。「爆弾や攻撃ではなく残念な事故だ」としている。
ホテル・サラトガは19世紀に建設され、1930年代までに市内有数の重要性を持つホテルになった。公式サイトによると、改修を経て2005年に再オープンしてからは客室数96室で運営している。作家のラファエル・アルベルティなどの著名人が利用したこともある。