キューバ代表の若手野球選手11人、メキシコで失踪 集団亡命か
ハバナ(CNN) キューバ代表の野球選手11人がメキシコで失踪したとして3日、同国の国営メディアが非難した。同国史上最大級の集団亡命と思われる
キューバ代表チームの若手選手11人は、9月から始まった23歳以下のチームのトーナメント大会中に姿を消した。残る選手は4日に帰国を予定している。
スポーツ・体育・レクリエーション庁(INDER)は声明を発表し、失踪した選手たちの「道徳心と倫理感の弱さ」を非難した。
キューバ当局者はさらに、米国の規制のせいで、キューバ人選手が米大リーグでプレーするために亡命を強いられていると非難している。
キューバでは通常、政府に対する忠誠心が強いとみなされた選手のみが選ばれて海外に遠征できる。亡命を防ぐため、遠征には政府関係者が同行して選手たちを監視する。
キューバは新型コロナウイルスで経済的に大きな打撃を受けている。訪れる観光客は激減し、国際便が制限されて国民の多くは出国できない状態にある。