マルコス氏が勝利宣言、「私の行動で判断を」 フィリピン大統領選
同氏の勝利が確認されれば、1986年の「ピープルパワー」革命で30年以上前に政権を追われたマルコス一家が、再び政権の座に就くことになる。21年間に及んだ独裁政権で人権侵害や汚職の横行を招いた父のマルコス元大統領は亡命先のハワイで3年後に死亡したが、一家は91年にフィリピンに戻り、裕福で有力な政治家としての地位を確立していた。
大統領選に出馬していた元ボクシング世界王者マニー・パッキャオ氏や、元俳優で首都マニラ市長のイスコ・モレノ氏は10日に敗北を認めた。
首都マニラでは10日、学生や活動家など数百人が選管の建物前に集まってマルコス氏に対する抗議の横断幕を掲げ、選挙に不審があると訴えた。選管は同日、選挙に不正はなかったと反論した。