マルコス氏が勝利宣言、「私の行動で判断を」 フィリピン大統領選
(CNN) 9日に投開票が行われたフィリピンの大統領選挙で11日、フェルディナンド・マルコス氏が勝利を宣言した。
フィリピン国内では「ボンボン」の愛称で知られるマルコス・ジュニア氏は、かつての独裁政権を築いた故フェルディナンド・マルコス元大統領の息子。陣営が同日発表した声明の中で「全国民の大統領」になると宣言した。
非公式集計によると、開票率98%の時点でマルコス氏は3100万票を獲得した。2位の現職副大統領レニ・ロブレド氏の得票は約1400万票だった。
マルコス陣営は声明の中で「これは全国民にとっての勝利であり、民主主義にとっての勝利だ。ボンボンに投票した人にも、しなかった人にも、同氏は全フィリピン人のための大統領になると公約している」と強調。同氏は世界に向けて「私の祖先ではなく、私の行動で判断してほしい」と訴えた。
マルコス氏は選挙戦で「団結」を掲げ、雇用増大、物価の引き下げ、農業とインフラへの投資拡大を公約していた。