フィリピン大統領選 マルコス氏が当選の見通し、元大統領の長男
(CNN) フィリピンで9日に大統領選の投開票が行われ、独裁体制を敷いた故マルコス元大統領の長男で元上院議員のフェルディナンド・マルコス氏が地滑り的勝利を収める見通しとなった。初期の結果や非公式の集計から明らかになった。
CNN提携局CNNフィリピンが伝えた選挙管理委員会の非公式の集計によれば、マルコス氏は約3000万票を獲得した。同じく大統領選に出馬した現職の副大統領、レニ・ロブレド氏の得票は約1400万票で2番手につけた。
公式の結果が確定するには数週間かかる見通し。
マルコス氏の台頭は、数十年にわたるマルコス家の名前とイメージの再生に向けた取り組みの到達点となる。
マルコス氏の父親のマルコス元大統領は21年にわたって独裁体制を敷き、人権侵害や国庫の略奪で知られた。