ロシアで拘束の米女子バスケ選手に禁錮9年、薬物密輸罪で
グライナー選手はモスクワの空港で拘束され、大麻オイル1グラム以下を荷物に入れて密輸しようとした罪に問われた。先月には麻薬関連罪の有罪を認め、急いでいて誤って薬物を荷物に入れてしまったと述べていた。
グライナー選手の弁護士は書面で上訴する意向を示し、裁判所が証拠を無視したと批判した。上訴は10日以内に行われる必要がある。この種の犯罪の平均刑期は5年で、有罪判決を受けた人の3分の1近くは仮釈放されるという。
今回の厳しい判決はロシアがウクライナに侵攻し、欧米との緊張が高まるタイミングで下された。米国務省はグライナー選手が不当に拘束されたと主張。米当局はグライナー選手の安全な帰国を図るため、ロシアに「囚人交換」の可能性を提示している。
バイデン米大統領は長期の判決は「受け入れられない」と述べ、ロシアにグライナー選手の即時釈放を求めた。