ロシアで拘束の米女子バスケ選手に禁錮9年、薬物密輸罪で
(CNN) ロシアの裁判所は4日、首都モスクワの空港で拘束された米女子プロバスケットボールのブリトニー・グライナー選手(31)に対し、ロシアに意図的に薬物を持ち込んだとして、禁錮9年の有罪判決を言い渡した。
この事件を巡っては、グライナー選手がロシアのウクライナ戦争で政治的な駒として利用されているとの懸念が高まっている。
モスクワ近郊ヒムキ市の裁判所の判事は禁錮刑のほか、罰金100万ルーブル(約220万円)も言い渡した。グライナー選手が一部の罪を認めていること、反省を示していること、健康状態や慈善活動を考慮した判決だとしている。検察は禁錮9年半を求刑していた。
判決に先立ち、グライナー選手は裁判所に謝罪して情状酌量を求め、「誰かを傷つけるつもりはなく、ロシア国民を危険にさらしたり、この国の法律を破ったりするつもりもなかった」「悪意のないミスだった。この判決により私の人生がここで終わらないことを願っている」と訴えた。
判決を言い渡され法廷を去る際には、CNNのプロデューサーに「家族を愛している」と語った。