「僕をパパと呼んでくれる」 故郷ハイチのゴミの山に男児、救った男性が養子縁組進める
「はつらつとした子ども」
アミシアルさんは週に数回、フェイスタイムでエミリオくんと連絡を取っているという。可能な限り帰省しようともしているが、この1年ハイチの治安が良くないため、会いに行くのは難しくなった。
アミシアルさんは現在4歳のエミリオくんについて、一緒にいて楽しく、すばらしい性格の子どもだと語った。
「『トムとジェリー』を見たり、ギターを弾いたり歌ったりするのが大好き。とてもはつらつとした子で、スポーツも大好きだ。サッカーとバスケットボールをやっている」
「母と僕はすぐに彼との絆(きずな)を感じた。あの子も僕をパパと呼んでくれる。今は一時的な後見人だが、それでも自分は彼の父親だと思っている」
アミシアルさんは以前から母国の孤児を支援してきた。地元の孤児院でボランティア活動をしながら育ったとCNNに語った。
今回は英語を学びながら、ボランティアとして伝道活動にも参加した。ボランティア活動を通じて人脈を作り、そのおかげでテキサス州立大学に入学できたという。
10代の頃はドリトス(スナック菓子)の袋をリサイクルしてブレスレットを作り、それを売って学費を稼いだり、孤児院の子どもたちの誕生日祝いの足しにしたりした。
現在27歳のアミシアルさんは、エミリオくんの養子手続きを完了させると固く決心している。その後ふたたび学業に戻って卒業するつもりだ。
「あの子を幸せにしてやりたい。愛することを教えてあげたい。たとえ1人置き去りにされていたとしても、今は1人じゃないんだと知ってほしい」