日本人ジャーナリストの久保田徹さん、ミャンマーで禁錮刑の判決
(CNN) ミャンマーで7月に反政府デモを撮影していて逮捕された日本人ジャーナリストの久保田徹さん(26)が、扇動罪や電子通信法違反の罪に問われ、同国の軍事法廷で扇動罪で3年、通信法違反の罪で7年の禁錮刑を言い渡された。日本の外交官が6日に明らかにした。
久保田さんの解放を求めるChange.orgの嘆願サイトによると、久保田さんは数年前から取り組んできたドキュメンタリー番組の撮影中に、ヤンゴンで私服警官に逮捕された。
在ミャンマー日本大使館の外交官は、弁護士の話として、久保田さんが5日に刑を言い渡されたと話している。
判決は非公開で言い渡され、弁護士の立ち会いは認められなかったという。
取材も傍聴もできない裁判はミャンマーでは日常的で、人権団体などが国際法に違反すると訴えている。
日本大使館は、久保田さんの解放に向けて最善を尽くすと表明した。
人権団体によると、ミャンマーは軍事政権下で自由と権利が侵害され続けている。国家による処刑が復活し、学校などの民間施設に対する軍の攻撃が伝えられる件数も急増している。
ミャンマーで服役している外国人は久保田さんにとどまらない。民主化指導者アウンサンスーチーさんの経済顧問だったオーストラリア人のショーン・ターネルさんは、国家機密法違反の罪に問われて禁錮3年を言い渡された。
駐ミャンマー英国大使だったビッキー・ボウマンさんは、入国管理法に違反したとして、夫と共に悪名高いインセイン刑務所に送られた。