パドルボードで30キロ漂流、10代の4人「奇跡的に」救助 オーストラリア
(CNN) オーストラリア南東部のビクトリア州で、海上でパドルボードに乗っていた10代の男女4人がしけに遭って約30キロ流され島に漂着、翌朝になって発見・救助された。警察は、4人の無事は「奇跡的」だったと話している。
ビクトリア州警察がツイッターに投稿した情報によると、4人は19日、板の上に立つパドルボード2隻でメルボルン南部のローズバッドを出航し、強風にあおられてポートフィリップ湾の沖合へ押し流された。
突風に逆らうことができなかったため、そのまま潮流に乗って翌20日午前2時ごろ、湾の対岸にある軍の訓練場のスワン島にたどり着いたという。
4人は寒さに震え、自分たちがどこにいるのか分からないまま小屋に避難。日が昇って島内を歩き回っていたところを発見され、病院に搬送された。
CNN提携局のナインニュースによると。救出されたのは18歳の男性2人と18歳および19歳の女性だった。
ナインニュースは警察の話として、4人は海岸でいつものように朝の散歩をしていた地元住民によって無事発見されたと伝えている。
警察は夜を徹して捜索活動を行い、ヘリコプターや船舶で一帯をパトロールしていた。
4人のうち1人の父親は「子どもたちが見つかって本当にうれしい」「ものすごく絶望的な気持ちになっていたので、心から安心した」と記者団に語った。