ロシア軍、バフムート近郊のソレダル奪取へ再攻勢
(CNN) ロシア軍は、ウクライナ東部ドネツク州バフムート近郊の小さな町ソレダルに向け新たな侵攻を試みている。ウクライナのマリアル国防次官が9日、SNSのテレグラムで明らかにした。
マリアル氏によるとロシア軍は、以前ソレダルの奪取に失敗して退却した後、軍を再編成。被害を回復し、追加の攻撃部隊を配備した。戦術も変更し、強力な攻撃を仕掛けてきたという。
また大人数の攻撃集団はロシアの傭兵(ようへい)会社「ワグネル」の予備軍の精鋭で構成され、文字通り味方の兵士の遺体の上を進軍しているとも指摘。大砲や多連装ロケット砲、迫撃砲を大規模に使用し、味方の兵士らに対してさえ砲火を浴びせていると付け加えた。
「激しい戦闘が今この瞬間も続いている」(マリアル氏)
これに先駆け、ウクライナ軍の報道官は9日、同国のテレビでロシア軍がより多くの部隊をソレダル周辺に集結できていると指摘。「正規の」軍隊とワグネル所属の傭兵の両方が配備されていると述べた。
またウクライナ軍は民間人をソレダルから避難させようとしたが、中には町から出ようとしない人々もいると明かした。町は事実上破壊されており、引き続き避難を呼び掛けているが、特に高齢者が残っているという。
ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、ソレダルについて、「持ちこたえている」ものの「極めて厳しい」状況にあると述べた。