侵攻以降に殺された子どもは推定453人 ウクライナ
(CNN) ウクライナのレズニコウ国防相は7日、ロシアによる侵攻が始まった昨年2月24日以降に殺された子どもは少なくとも453人、けがを負ったのは少なくとも877人に達したとSNS上で発表した。
ただ、実際の数字ははるかに多いだろうとし、「ロシアは戦争犯罪を犯してきたし、やめる計画もない」と非難した。
国連児童基金(ユニセフ)は先月、ウクライナの重要インフラに対するロシア軍の波状攻撃などに触れ、ウクライナの「ほぼ全ての子ども」の心身の健康を絶望的な状況にまで脅かしていると指摘。
ユニセフのラッセル事務局長は、数百万人規模の子どもたちが寒さと暗闇の中で身を寄せ合う荒涼とした冬を迎え、休息の時期がくるのか、どうやってくるのかもほとんどわからない状態の中にあると説明。凍える寒さがもたらす差し迫った危機に加え、子どもたちは学習の能力、友達や家族と共に居続けられる機会を奪われていると訴えた。
ウクライナでは攻撃で損壊などした医療機関が重要な治療を提供できない状態に追い込まれている可能性がある。ユニセフは、同国では肺炎、季節性インフルエンザ、飲料水が媒介する病気や新型コロナウイルスにかかるリスクが既に極めて高くなっているが、正常に機能していない国内の水道網がこのリスクをさらに増大させるとも警告した。