米、対ウクライナ軍事支援を強化 下院共和党混乱で将来の支援に懸念

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米国の新たなウクライナ支援に含まれるというブラッドレー歩兵戦闘車/Delil souleiman/AFP/Getty Images

米国の新たなウクライナ支援に含まれるというブラッドレー歩兵戦闘車/Delil souleiman/AFP/Getty Images

(CNN) バイデン米政権は6日、米国の対ウクライナ軍事支援で過去最大規模となる在庫の取り崩しを発表した。ただ、下院議長選で混乱が生じる中、下院多数派となった共和党が将来の支援を阻むことを懸念する声が出ている。

米政権は今回、28億5000万ドル(約3760億円)規模の新たな在庫取り崩しを発表。これは30億ドルを超える新たな対ウクライナ軍事支援の一環となる。

ブリンケン国務長官によると、在庫が取り崩される兵器には「ブラッドレー歩兵戦闘車や火砲システム、装甲兵員輸送車、地対空ミサイル、弾薬」などが含まれるという。

ブリンケン氏はまた、追加で9億700万ドル規模の対外軍事融資(FMF)を供与するため、議会と協力する方針も示した。

下院議長就任を狙っている共和党のマッカーシー院内総務は昨年10月、中間選挙で共和党が過半数を獲得すれば、ウクライナ支援を縮小する可能性があると述べていた。ただ、こうした発言の後、マッカーシー氏は国家安全保障関係の指導者を安心させようと水面下で模索。ウクライナ支援を打ち切る予定はなく、連邦資金の監督強化を求めているだけだとの考えを伝えた。

だが、マッカーシー氏の議長選出が難航していることで、ウクライナ支援にさらなる制約がかかるのではないかとの懸念が出ている。

6日午後までマッカーシー氏に反対していた共和党議員のうち、バイロン・ドナルズ議員とチップ・ロイ議員の2人は、ウクライナ支援を巡る審議規則の変更などを下院に要求。対ウクライナ支援に懐疑的な他の議員も、マッカーシー氏の議長就任に反対する姿勢を崩していない。

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