ウクライナGDP、昨年は約30%減 独立後、最大の下落
(CNN) ウクライナ経済省は7日までに、ロシアによる侵略を受けウクライナの国内総生産(GDP)が昨年、30.4%の減少を記録したと報告した。
声明で、1991年の旧ソ連からの独立達成後では最大の下落幅とした。ただ、大半の経済専門家が侵攻当初に予想していた40~50%あるいはより大きな落ち込み幅を下回る水準になったとも指摘した。
スビリデンコ経済相は、ウクライナ軍の戦果の獲得、政府と経済界の協働、国民の不屈の精神、破壊や損傷を受けた重要インフラの国内関係機関などによる速度感ある復旧作業が自国経済を一定に支え、勝利へ向かっての前進を続けられる要因になったと説明。国際的なパートナー国による組織的な財政支援も同様の効果を示したと述べた。
同省は、ロシアによるエネルギー関連インフラを狙い撃ちにした空爆などがウクライナ経済が打撃を被る大きな要素になったとした。継続的な波状攻撃は経済界の景況感や活動に圧力を加える結果になったとも分析した。