ドイツとノルウェーつなぐ水素パイプライン建設の計画発表、発電所も

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ドイツ電力大手RWEとノルウェーのエネルギー会社エクイノールが水素発電所とパイプライン建設へ/Fabian Strauch/picture alliance/Getty Images

ドイツ電力大手RWEとノルウェーのエネルギー会社エクイノールが水素発電所とパイプライン建設へ/Fabian Strauch/picture alliance/Getty Images

(CNN) ドイツの大手電力会社RWEとノルウェーの国有エネルギー会社エクイノールは5日、数年内に水素を燃料とする発電所をドイツに建設し、同発電所にノルウェーから水素を送る大規模なパイプラインを設置する計画を発表した。

ドイツは2030年までの石炭火力発電所の廃止と、エネルギー部門の脱炭素化を目指しており、今回の合意はその取り組みの一環。ドイツ政府はロシアのウクライナ侵攻を受けてロシアのエネルギーに依存しない方向へと舵(かじ)を切り、代替のエネルギー供給国を確保する必要に迫られている。

エクイノールのアンダーズ・オペダル最高経営責任者(CEO)は「この提携を通じて、我々は欧州を代表する産業国ドイツの長期的なエネルギー安全保障を強化する」と共同声明で述べた。

両社によると、RWEとエクイノールが共同所有する発電所の運転ではまずノルウェーで生産される天然ガスを使用し、その後「ブルー水素」に移行する。この水素は天然ガスを利用して作られ、海底パイプラインで送られる。

水素の生産で排出される二酸化炭素の95%超は回収され、海底に貯留されるという。エクイノールは30年までに水素生産容量を2ギガワット規模に拡大する計画だ。

洋上風力発電による再生可能エネルギーを使った「グリーン水素」の生産を最終目標としているが、その時期について言及はなかった。

両社の合意はまだ法的拘束力を持たず、建設する発電所の数や投資額も明らかにされていない。

欧州連合(EU)の公式統計によると、ノルウェーは現在、欧州最大の天然ガス供給国。ウクライナへの侵攻を理由にEUがロシアに科した制裁への報復として、ロシアがEUへのエネルギー輸出を減らして以来、ノルウェーは輸出を増やしている。

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