ワグネル、今後は囚人を徴集せず トップが戦略の転換示唆

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「ワグネル」の傭兵部隊のひつぎを旗で覆う士官候補生=2022年12月24日、ロシア・サンクトペテルブルク/Igor Russak/Reuters

「ワグネル」の傭兵部隊のひつぎを旗で覆う士官候補生=2022年12月24日、ロシア・サンクトペテルブルク/Igor Russak/Reuters

ワグネルによる刑務所での徴集については、プリゴジン氏の発表以前から失速の兆候が既に表れていた。複数の弁護士や人権活動家がロシアの独立系メディアの取材に答え、徴集担当者が囚人らを脅迫していると指摘。前線に向かうことに同意しなければ、新たな犯罪を立件すると告げているとした。CNNはこうした主張を独自に確認できていない。

上記の弁護士の一人は刑務所での志願者の減少について、ワグネル戦闘員の死傷者の多さが知られてきたことも一因だとの見方を示す。帰国した元戦闘員の中で、戦場におけるワグネルの損耗の激しさを周囲に伝えている者がいる可能性はかなり高い。

今週CNNが取材したワグネル所属の囚人2人は、ウクライナの陣地に突撃する際の損害の大きさに言及。前進を拒む戦闘員は司令官が即座に処刑すると語っていた。

囚人を徴集する活動は、ワグネルの財政を圧迫しているとも考えられる。同社は徴集した囚人らのために武器やその他の装備を購入するほか、ロシア国内やウクライナ東部の占領地域にある拠点で彼らを訓練しなくてはならない。さらに戦地への輸送、食料の支給にも費用が掛かる。

ワグネルの親会社の財政は常時極めて不透明であり、これだけの戦闘員の増加を支えられるだけの資金がどこから出ているのかを突き止めるのは非常に困難なのが実情だ。

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