ワグネル、今後は囚人を徴集せず トップが戦略の転換示唆

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ロシア「ワグネル」の傭兵部隊の墓地=1月22日、ロシア・クラスノダール州/Reuters

ロシア「ワグネル」の傭兵部隊の墓地=1月22日、ロシア・クラスノダール州/Reuters

ウクライナ・キーウ(CNN) ロシア民間軍事会社「ワグネル」のトップ、エフゲニー・プリゴジン氏は9日、今後ウクライナで戦う戦闘員を国内の囚人から徴集しない方針を明らかにした。過去9カ月にわたり刑務所から多くの戦力を供給してきた戦略の転換を意味するとみられる。

プリゴジン氏はワグネルのテレグラムチャンネルで、「囚人からワグネルへの徴集は完全に停止した。現在は同社のために活動する人員が、全ての義務を果たしている」と述べた。

決定の理由は一切明かされていないが、考えられる方針変更の要因はいくつかある。具体的には徴集可能な人員の減少、国防省の介入、活動に伴うプリゴジン氏の財政悪化の可能性などだ。このほか、同氏の手法がもはやロシアの戦場での優先事項には合致しなくなったとの通告を受けた可能性もある。

ここまでロシア全土の刑務所から徴集された囚人は4万~5万人に上るが、現在それらの志願者の数は縮小し、戦闘員の供給に支障が出ているのかもしれない。

ロシア当局の発表する数字も、こうした内容を裏付ける。昨年11月から今年1月にかけ刑務所内の囚人の数は6000人減少したが、昨年9~10月の減少幅は2万3000人に上っていた。

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