英国民の王室に対する支持、長期的な減少傾向に チャールズ国王は課題に直面か

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6日に戴冠式を控える英チャールズ国王/Hugo Burnand/Buckingham Palace/Getty Images

6日に戴冠式を控える英チャールズ国王/Hugo Burnand/Buckingham Palace/Getty Images

(CNN) 英国では過去10年の間に王室に対する見方が改善した人よりも、悪化した人の方が多い――。CNNの世論調査でそんな状況が明らかになった。戴冠(たいかん)式を控えるチャールズ国王が深刻な課題に直面していることを示唆する結果となった。

調査会社サバンタによると、英国の成人の36%は、王室に対する見方が10年前よりも悪化したと回答した。

王室に対する見方がここ10年で改善したと答えた人はわずか21%。41%は全体的な見方に変わりはないと答えた。この期間に王室関係のニュースへの関心が薄れたという人は10人中3人に上り、以前よりも関心が増したという人は22%にとどまった。

回答者の大半はこの週末、少なくとも1回は戴冠式に関するイベントに参加する予定だと答えた。戴冠式は伝統や華やかな催しに彩られた豪華絢爛(けんらん)なものになる見通しだ。

ただ、新国王の戴冠式は、人口動態や宗教、社会の変容で王室への態度に変化が生まれる中で行われる。前回の戴冠式からの間隔は英国史上最長に上る。

55歳以上の年齢層では、これより若い成人に比べ、戴冠式に関心があるという人が10%ポイントほど多かった。この年齢層は戴冠式を視聴すると答えた人の割合が最も多く、約半数がテレビなどのチャンネルを合わせると回答した。

これとは対照的に、戴冠式を視聴する予定だと答えた人の割合は35~54歳では37%、35歳未満では31%にとどまった。若い英国人の間では、自分たちの生活に関係がないとして王室に無関心だったり、嫌悪感を示したりする人が増えている。

今回の調査は3月24~26日、無作為に抽出した英国の18歳以上の成人2093人を対象に実施した。調査はオンラインで行われ、年齢や性別、宗教、社会階層の点で英国を代表したものになるよう重みを付けた。誤差の範囲はサンプル全体ではプラスマイナス2.2%ポイントで、下位集団ではさらに大きくなる。

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