ゼレンスキー氏、バフムート陥落を否定 大統領報道官
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領の報道官は21日、同国東部の激戦地バフムートがロシア軍の手に落ちたとの主張に対するゼレンスキー氏の発言について、ロシア側の主張を否定したものだと説明した。
ゼレンスキー氏は記者団からバフムートが依然ウクライナ側の支配下にあると思うかとの質問と、ロシア側が同市を掌握したとの主張に対する見解を問う質問を同時に受けて、「違うと思う」と答えていた。
大統領府はその後CNNに対し、ゼレンスキー氏の発言は同市掌握を主張するロシア側の発言に言及したものだったと説明。報道官は「大統領はバフムートの陥落を否定している」と述べた。
ゼレンスキー氏は主要7カ国首脳会議(G7サミット)開催地の広島でバイデン米大統領との会談に臨む前に「何も存在しない。彼らがすべてを破壊した。何の建物もない。残念で悲劇だ。だが今日、バフムートは我々の心の中にだけある」と述べ、バフムートを守るウクライナ人の「すばらしい仕事に感謝する」と話した。
ウクライナ軍も同日、バフムートは陥落しておらず「戦闘が続いている」と発表した。
ロシアの民間軍事会社ワグネルのトップ、エフゲニー・プリゴジン氏やロシア国防省は20日、バフムートを掌握したと宣言していた。
CNNはこうしたロシア側の主張について独自に検証できていない。