バイデン氏、G7全体が「ウクライナの味方」 広島でゼレンスキー氏と会談
(CNN) バイデン米大統領は21日、主要7カ国首脳会議(G7サミット)の開催地・広島でウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、新たな安全保障支援パッケージを発表した。
両者の対面での会談はバイデン氏が今年2月にウクライナ首都キーウを訪問して以来。ゼレンスキー氏が今回広島を訪問して会談が実現した。
バイデン氏は「米国はウクライナの防衛能力を高めるためにできることをすべて継続する」と表明。F16戦闘機のウクライナへの供与容認や、米国での同機のウクライナ人パイロット訓練を認める最近の決定に言及した。
バイデン氏は対ロシア追加制裁によって、プーチン大統領に対し、プーチン氏の支持者の責任を問う圧力を掛け続けることができるとの認識を示した。
バイデン氏によると、新たな安全保障支援パッケージには弾薬や大砲、車両が含まれる。米政権高官は先に、この支援が3億7500万ドル(約520億円)規模になると明らかにしていた。
バイデン氏はウクライナの「公正な和平」を支持すると表明し、同国の領土の一体性と主権は「交渉の対象になりえない」と述べた。
さらに「あなた方が達成してきたことは世界全体にとっての問題であり、これまであなた方がやってきたことに我々は畏敬(いけい)の念を抱いている」「我々はG7全体とともにウクライナの味方だ。私は我々がどこにも行かないと約束する」と話した。
バイデン氏はキーウ訪問時に空襲警報が鳴り響いた様子を思い出し、「我々は歩き続けた。あなたはサイレンを気にせず、私もサイレンを気にしていない」と述べた。