ロシア、ウクライナのドローンがモスクワ攻撃と主張
(CNN) ロシア国防省は4日、モスクワ近郊でウクライナのドローン(無人航空機)による「テロ攻撃」を阻止したと発表した。
国防省はSNS「テレグラム」上で、ウクライナから飛来したドローン5機のうち4機を防空システムで迎撃し、もう1機は電子戦システムで墜落させたと述べた。
モスクワ市長はこれに先立ち、市内のブヌコボ空港で到着便に影響が出たと語った。航空当局は、計6便が「技術的問題」によってルート変更を余儀なくされたと報告した。
国防省によれば、ドローン迎撃による人的、物的被害はなかった。
ロシア外務省の報道官は、ウクライナ軍が民間施設を狙ったと主張。ゼレンスキー大統領が欧米から提供されたり、欧米の資金で購入したりした武器を使っていることを根拠に、「これは国際テロだ」と非難した。
ウクライナ側からのコメントは出ていない。同国当局者がロシア本土への攻撃に直接言及することはほとんどない。
ロシア本土へのドローン攻撃は最近、ウクライナ国境付近のベルゴロド州などで増えている。
モスクワを狙ったとされる攻撃も何度かあり、5月初めには大統領府付近にドローンが飛来した。米当局者らはロシア国内の親ウクライナ派が飛ばしたとの見方を示した。同月末に2人が負傷したドローン攻撃については、ロシアがウクライナの仕業だと主張した。