ウクライナの子ども70万人を「保護」 ロシア議員
(CNN) ロシアのカラシン議員は、ロシアが孤児や戦闘中に見捨てられた子どもを保護するプログラムのもと、70万人のウクライナの子どもを保護したと主張した。
この人数は、ロシアに強制連行された子どもたちの人数に関するウクライナ側の推計の35倍以上にあたる。
カラシン氏はSNSへの投稿で、子どもたちがロシアに「避難した」と述べた。
カラシン氏によれば、子どもたちの多くは親とともにいるほか、児童養護施設の子どもたちは教師とともにいるという。
ウクライナのゼレンスキー大統領によれば、ロシアに強制的に連れていかれた子どもの人数は合計で少なくとも1万9505人に上る。ウクライナ政府は数千件の事案について、すでに調査を行っていると明らかにした。
2月に発表された報告書によれば、ロシア国内に数十カ所の収容施設があり、そこで子どもたちに対して、「政治的な再教育」が行われている。ロシア中心の学問や文化に関する教育が行われるほか、軍事的な教育が行われる場合もあるという。
ロシア側は違法行為を否定し、ウクライナの子どもたちを安全な場所に送り届けていると主張している。